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相手の話をよく聞くという話

いちころです。

 

何でもそうかもですが、

自分では分かっていても、いざ人に説明するのって

結構難しかったりしませんか?

 

僕はあんまり人に教えたことが無いので、

説明するのが苦手なんですが、

今年の春から後輩君が入って来たので、

技術的に、色々と説明することが多くなりました。

 

そこで気付いたのは、やっぱり

普段自分が普通にやっていることでも、

後輩君から見たら普通ではなかったり、

また、説明しようとしても言葉が出なかったりと

言ってみれば、自分のやっていることを

深く理解してなかったんだな、という事なんですよね。

 

例えばシンナーの選定の場合、

僕は塗って判断するんですが、

その判断基準を説明しても分かってもらえないとか、

パテ研ぎの際の凹凸の判断ですよね。

コレも何か説明しにくい。

 

よく『普通』って言葉を使うじゃないですか。

普通はこうやるとか。

あとは俺はこうやるとかも同義語ですよね。

 

その普通や俺はというのは、

積んできた経験で言っているのであって、

例えば僕の普通と後輩君の普通は違う訳です。

 

それなのに、説明の段階で普通や俺はを出してしまうと

自分は丁寧に説明しているつもりでも、

途端に相手に伝わらなくなってしまう。

 

質問してくる相手は、当然自分の疑問を投げてきます。

そら当然ですよね。

ですがそれに対して教える側も

自分の考え『普通や俺は』で返してしまうと、

お互いの考えを言い合っているだけなので、

質問している側への答えにはならないし、当然解決は難しくなる。

 

教える時に、とにかく自分のことを話す人って

多分ですが、相手の話をあんまり聞いてないんじゃないかなと

思うんですよ。

一応聞くけど、とりあえず自分はどうやってるかを言えば

答えになると思っているとかね。

 

でもそれじゃ、解決にはなりにくいし

聞いてくる側が一旦頭で理解してから、

自分のやり方に落とし込まないといけない。

 

それが出来れば一撃で理解出来るわけですが、

出来ない場合は説明自体が無駄になるし

質問する側も全く答えが分からないまま

同じ失敗を繰り返すことになる。

 

そうならないように説明するには、

やっぱり相手の話をよく聞くことだと思うんですよ。

 

 

人の話を聞くと

僕の場合は後輩君ですが、

後輩君が質問してくることをよく聞くと、

1.どういう経過でこうなったか

2.その時どんな考えでやっていたか

3.こうなった理由は〇〇ではないか

4.だから次は〇〇しようと思う

 

こう思ってるけどどう思いますか?

みたいな感じで、よく聞くと、理由から改善方法まで

一応考えていて、それについてどう思いますか?

または何かやり方がありますか?

ってことなんですよね。

 

なので、僕は『オレはこうやってる』みたいなことは

最初は言わないんですよ。

質問に対して、1個1個答える感じで。

 

1.途中経過でマズいと感じたこと

2.考え方でマズいと思ったこと

3.理由についての答え

4.改善方法で違うと思ったこと

 

という具合ですね。

後輩君の話をよく聞き、

僕の経験から、問題点と思うことを指摘し

具体的な解決案を出し、指示を出す。

 

指示を出すっていうのは何か偉そうですが、

考え方の方向を変えるという意味では、

こんな感じですね。

 

だから、教える側の経験則で話す場合は、

聞く側の疑問に対して、解決法を

細かく出す事だと思うんですよね。

 

それを、『普通は俺は』で返すと、

いや、そんなん知らんがなとなって、

聞く側は全く理解できない。

 

反対に逐一解決法を出せば、

聞く側からしたら的確な解決法の助言と取れるし、

実際僕は後輩君にこうやって助言してるので、

最初よりどんどん腕は上がってるし、

目に見えてのミスも、かなり回避出来ています。

 

ま、人にもよるかもですが

間違いではないのかなと思いますね。

 

 

考えさせるように

教える側が、相手の言っていることをよく理解して

解決策を説明できるのであれば、

やりようによっては、僕の様にいきなり答えを言わず、

聞く側に考えさせるように説明することも出来ますよね。

 

ま、答えを言っても考えないといけないことには変わりないので、

同じことかもしれないですけどね。

 

例えばシンナーの選定で、

いちころ
今のままでは早いから、もうちょっと遅くせなあかんねん。

んで、どれで割る?

みたいな感じですね。

 

そうしたら、自分で考える癖も付くし

問題解決するための手札というか、方法も増える。

そうやって、考えることが出来るように持っていくというか、

手札、方法を渡すのが上手い教え方なのかなと思いますね。

 

 

あとがき

人に教えるのは難しいと言いますが、

僕の場合は、

・思っていることを言葉で説明する

・相手に理解してもらうように説明する

これが苦手で、最初は中々思うように行きませんでした。

 

今では多少マシにはなりましたけどね。

 

で、思ったのは

説明するには、自分のやっていることを

もっとよく理解することと、後は言語化する事。

 

ブログやnoteで散々書いてきましたが

書くのと言うのとではまるで違うんですよね。

独り言を言うのと、相手と話すのとの違いみたいで。

 

教えながら学ぶという言葉を聞いたことがありますが、

ホンマだと思いましたね。

 

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