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作業の効率化に思うこと

いちころです。

久々の投稿ですね。

最近はホントブログを書く習慣が無くなってしまって。

まぁ現場をやってないというのもあるんですが、

今回からは主任目線で書いていくので、

興味のある方は読んで見て下さい。

 

で、早速なんですが今回はタイトルにもある通り

『作業の効率化について』

です。

 

・・・・効率化。どこの現場でもよく聞きますよね。

もっと効率よくやらんかいとか、段取りが悪いねんとか。

 

今回はその効率化について思う事、

そしてウチの現場で実践していることをちょっと書いていくので

参考までに。

例によって独断と偏見です。

 

効率を上げてどうなるん?

さっきも書きましたが、どこの現場でも言われますよね。

この効率化のことって。

そう言われる度に、現場は気が重くなったり、

まぁ気分が良くなることは無いですよね。

 

効率を上げろ=遅いから早よやれ

 

と言ってるわけですからね。

そらイラっともしますよ。

 

じゃ、効率を上げて何がどうなるん?かというと、

それはお分かりの様に、売り上げを上げたいわけですよね。

台数をこなし、数字を上げてもっと儲けたい訳です。

そのために、早よせぇとか、材料を節約しろとかって

現場を詰める訳ですよ。

 

 

正論を言っても

じゃ、例えば効率を上げるために

何か案を出すとするじゃないですか。

『こうやった方が早く仕上がる』

『この道具を使った方が綺麗に仕上がる』

『この順番でやった方が段取りが良い』

とか。

良いですよね。よく聞きます。

 

それは、皆さんの現場でもやられていることだと思いますけど

でも実際それって長続きします?してます?

 

現場全員の意識が高くて、上手く行ってるなら問題ないですが、

ウチの場合って言われた最初だけで、またすぐ元に戻ってたんですよね。

 

それって何でかというと、そもそも論になるんですが

現場がやる気にならないからです。

 

正論というか、今より良くなると自分が思って言ったところで、それだけじゃ人は動かない。

 

人は習慣の生き物で、なかなか変わらない変われないとか聞きますけど、

実際はそれだけじゃない。

 

正しい意見を提示するだけじゃ、多分無理です。

もっと根底にあるものを刺激するなりひっくり返さないと、

動いてくれないんですよ、経験上ですけど。

 

じゃどうするのか。

効率を上げるためにはどうすればいいのか。

 

そのためにウチの現場で実践していることを

次で書いていきますね。

 

正しいことを言っても、それだけでは人は動いてくれない

 

得をさせること

ウチの現場で実践していることは以下の3つ。

 

✅給料のアップ

✅達成感

✅拘束時間の短縮

 

この3つです。

1こずつ説明して行きますね。

 

給料のアップ

効率よく作業しろと言われて、

言ってることには納得できても続かない理由の一つに

儲かったところで見返りがない

というのがあります。

 

一生懸命頑張ったところで、しんどいばっかりで給料は一緒。

儲かってるのは会社だけで、お前らだけがおいしい思いをしてるやんけ、と。

ハッキリ言えばこうです。

 

( ゚Д゚)エサもないのに走れるかい!

 

実際のところはそう単純な話ではないのは分かっていますが、

それでも現場はそう思う訳ですよ。

 

現実に効率を上げて作業を増やせばしんどいですしね。

 

なので、それを解消するために給料のアップを提案しました。

持って帰るモノが増えればやる気も上がる。

 

給料が上がると、仕事へのモチベーションも上がりますよね。

こんだけ上げてもらったんやから、もっと頑張ろうって。

それに加えて責任感も増すし、時間のロスというか

ダラダラしてた時間も減るし、結果的に効率が上がる。

 

コレを狙っての給料のアップ。

言い方は悪いですが、先にエサを出してもっと走ってもらうようにする。

これが一つ目の政策(笑)です。

 

頑張ってもらうために、先に給料を上げる

 

達成感

この仕事の醍醐味の一つに

達成感がありますよね。

上手く塗れたとか、綺麗に歪みが抜けたとか。

それらは、個人のスキルが関わることなので

指示だけでは何ともならない。

 

なので、その日、その週の予定を

大まかに指定するようにしました。

恥ずかしながら、今までは決めてなかったんですよね。

全部現場任せで。

 

その日、その週にやることを明確にし、

そのやり方や段取りは現場に任せる。

 

そうすることで、次に何をやるかが分かり

現場が全体でやることが決まる。

 

迷いなく作業が出来て、無駄も減り、

さらに、何度も失敗しない限りは必ず間に合う段取りを組むので、

分かると思いますが、こなした後はすごい達成感が得られる。

自分らの段取りで、これだけの仕事をこなせた、

会社は俺らが回してるんやぞ、と。

 

そういうふうにもって行くのが二つ目の政策です。

 

やることを明確にして、必ずこなせる段取りを組む

 

拘束時間の短縮

この仕事は、言いにくいですがブラックの会社が多いです。

給料面もそうですが、残業代も出さずに拘束時間が長いとかね。

よく求人で、

アットホームな現場です!( ̄▽ ̄)』

って書いてるところがありますが、

イコール定時が過ぎても休みでも一緒だよって意味か?

って思うくらいの現場もありましたしね。もちろんタダ働きで。

 

なので、僕が実践したのはメリハリです。

 

週の最初は軽め。

で、週の半ばはちょっと無理して頑張って、

週末は早めに終わる。

そして月に1度、公休を取れるようにする。

 

実際のところ、9時~17時で終わってたら、

まぁ仕事にならんじゃないですか。

 

なので、仕事はこなしつつもなるべく早く終われるように段取りを組み、

週の半ばだけ頑張ってもらって、週末は早く終わる。

 

その日の作業も終われば別に遅くまでやる必要もなく、

サッと終わってもいい。

 

早く終わらせて早く帰る。

これが3つ目の政策です。

 

早く終わらせて早く終わる段取りと作業

 

その結果

結果的にですが、効率はかなり上がりました。

給料は一部を除いてまだですが、上がることは確定。

 

作業内容は、僕がほぼ指示するので

以前の様に時間のロスがなく、納車遅れもクレームも無し。

 

作業時間に関しても、細かく指示することは無いですが

段取りをすべて決めているので、現場で判断して

今日の作業が早く終わったら、明日の段取りをしっかりやって終わるなど、

週末に早く帰るように上手く段取りが出来るようになりました。

 

みんな笑顔が増えたし、作業もこなせているので

達成感はあると思います。

 

3つの政策は、今のところ成功だと思いますね。

 

得をさせても

とりあえずは今のところ、以前よりはだいぶマシな所までは来ましたが、

これって指示する人間が誰か?ってことが結構重要で、

それは何でかというと、現場の人間が変コ(方言)ばかりだからです。

 

職人って、気難しい人が多いじゃないですか。

独自の感性があって、自分勝手で人の話を聞かん、

オマエに意見されたないわみたいな人ね。

 

ウチも少なからずその部類なんで、このメンバーに

何とか僕のいう事を聞いてもらわんとダメな訳ですよ、効率を上げるために。

 

いくら得をさせようとしても、現場が纏まらなければ

上手く行きませんしね。

 

無理していう事を聞かせようとしたら、最悪離れていくでしょうし。(退職ね)

オマエなんかとやっとれるか!って。

そうなると、効率よく作業するなんてまず無理ですよね。

 

なので、みんなに指示を出すにあたって

こうしようという事を最初に決めることにしました。

 

オマエのいう事やったら聞くわ

僕が目指してるのはコレです。

例えばなんですが、上で書いたようなことをウチの専務がやったとしても、

多分ダメなんですよ。

効率よくやったり、頑張っても当たり前っちゃ当たり前。

だって自分ちのことやからね。

自分が儲けるためやろ?ってやっぱり思ってしまう。

 

でもそれを、今までずっと一緒に現場でやってたやつが

変わってやりだしたら?

 

朝1番に現場に来てクルマの出し入れ等の準備をして

洗車や納引き、接客をして

部品の引き取り、管理をして

預かりのクルマの把握、直す範囲、納期を管理して

代車の管理をして

手が空いたら現場の作業を最速でこなす。

 

そうやって、みんなが作業しやすい環境を作り、

『分からんかったらコイツに聞こう』

そう思ってもらえたら、僕の言う事も

聞いてもらえるじゃないですか。

 

後は言い方ですよね。コレ重要。

エラそうに言ったり、自分だけ忙しそうにするのは論外。

 

たとえ現場が悪かったとしても、それを指摘して

きつい言葉で責め立てるのもダメ。

そんな言い方をされたら、相手も人間なんで

そら良い気もしないし、それどころか効率や仕上がりが

悪くなるかもしれない。

 

きつい言葉を使うのって、よくよく考えたら

自分の気を晴らすっていう部分もあったりするじゃないですか。

段取りよく行かなくて、納期が遅れそうとか、

この仕上がりでは得意先に文句を言われそうとか。

 

だからキツイ言葉を使ったって、あんまり意味は無いんですよね。

効率よく作業してもらうためには。

 

なので、それを全部踏まえて、媚びることなく怒ることなく

現場を立てるように話す。

 

怒ってばっかりのヤツの話なんて聞きたくもないし、

文句ばっかり言う奴なんて、近づいてほしくもないじゃないですか。

 

そんな感じで、自分だったらこういう上司?

まぁ僕は上司ではないですが、こんな感じで現場を仕切る人の下で働きたいなというのを

想像して、話すようにしてます。

 

みんながどう思ってるのかは聞いてないので分かりませんが、

前よりちょっとでも働きやすくなってれば

とりあえずは順調かなと思いますけどね。

 

みんなに認めてもらうような主任を目指す

 

あとがき

今回から現場を離れた主任目線で書きました。

やっぱり、一歩離れるというか段取りを組む立場で

現場を見ると、ダラダラしてたりするのを見ると

正直イラっともしますよ。

何へたり込んで作業してんねん、とか

何でそっちやるねん、とか

ベラベラしゃべって余裕やのう、早よせぇや!とか。

 

ま、でもそれは僕もそうだったんで

気持ちはよく分かります。

そんなずっとずっと全開では出来ませんしね。

 

でも、必ず納期には間に合うように段取りを組んで、

早く終われるようにすれば、そういう無駄な時間って

自然と減るんですよね。ウチの場合はですけど。

以前よりは段取りよく作業で来てますし。

 

まだまだ途中の段階だし、まだ考えてることもあるんで、

色々試行錯誤しながら、効率化に取り組んで行きます。

 

では今日はここまで。

お疲れさまでした(`・ω・´)ゞ

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