スプレーガン ブログ

ファイナーフォースを使った感想

いちころです。

先日、明治機械製作所のスプレーガン、

ファイナーフォースのデモ機をお借りしました。

 

借りたのは

ベース用のTと、クリヤー用のBです。

 

この2丁を使い倒した感想を書いて行くんですが、

その前に、僕が普段どんなガンを使っているのかを

書いておきます。

 

僕は基本デビルビス一択。

ベースはルナの244と254。あとはDV1。

クリヤーはジュピターとDV1。

高出力のガンが好みで、

他のメーカーのガンではちょっと物足りなさを感じていて、

デビ以外はほとんど使ってない感じです。

 

デビを使っている塗装屋がファイナーフォース、

明治のガンを使ったらどうなるか。

 

では感想を書いて行きますね。

 

 

最高オブ最高

結論から言うと、もうめちゃくちゃ良い。

というよりむしろ、悪い所ってあるのか?

というくらいですね。

 

実は前もって評判を聞いていて、

その時はほとんどの人が

良いことを言わなかったんですよね。

『明治のガンは全然出ない』

『デビ使ってる奴が明治使ったらブチ切れるで!』

とかね。

 

僕は明治のガンはまともに使ったことはほとんどなくて、

唯一少しだけ使ったのが、ファイナー2。

 

その印象もあまりなく、悪くはないけど

特に目立っていいとこもあんまりない、

普通のガンという感じでした。

 

なので、明治のガンをガッツリ使うのは

塗装や人生で初です。

 

ではまず、ベース用のTの感想から書いて行きますね。

 

ベース用Tの感想

 

まず最初に感じたのが、

『吐出が緩やか』

だということ。

ミストが細かいと言われればそんな気もしますが、

ルナと比べると、フワ~っと出る感じ。

 

それは、吐出を上げてもエアー圧を上げても同じで、

とはいえこのガンからしたらもちろん強くはなるんですが、

ルナと比べると、

『えらいゆっくり出るな』

という印象を受けました。

 

 

薄膜で重ねていくガン

次に実際に塗った感想ですが、

『めちゃくちゃ塗りやすい』

この一言に尽きます。

 

ルナと比べると、確かに吐出は緩やかなんですが

だからといって隠蔽しないという訳ではいんですね。

 

確かに、1発で乗る塗料は少ないかもしれませんが、

これはこのガンが『薄膜』で仕上げるガンだからで、

要は薄膜で塗り重ねていくタイプのガンなわけです。

 

1発で乗る量は少ない。

でもその分エアブローですぐに乾くし、

すぐに2発目を乗せることが出来る。

 

薄く薄く乗せていくので(普通に塗っても薄くなるんですが)、

ベースを乗せた時の色ムラも少ない。

 

実際この塗りでは、ムラ取りがすごく楽で

なんならやらなくてもいいんじゃないか?

と思うほどでした。

 

スプレーガンのパターンは

拡散するように乗るストレート式や

少し丸みを帯びたチューリップパターンがありますが、

このファイナーフォースはチューリップ型。

 

説明を読むと、

・塗料の分散がよく、薄膜でムラになりにくい

・吹き付け距離によるパターン幅の変動が少ない

 

などありますが、塗った感想としては

エアー圧や吐出が低い(低く感じる)のに

やたら隠蔽する。

ルナと比べると、オーバーミストというか

パネルに乗らずに飛散する分が少なく

言ってみれば『塗着効率で塗るガン』という感じがしました。

 

ベース用Tの感想

・前評判とは全く逆

・塗りにくさは全くない

・普通に塗っても色が決まる

・ムラが出にくい

・自分の思った塗りが出来る

・手にしっくり馴染む

 

 

クリヤー用Bの感想

続いてクリヤー用のBですが、

これは愛用のデビのガン

『百式(ジュピタープロ)』

と比べての感想です。

 

吐出は、ベースと同じく緩やかで

やはりフワ~っと出るような感じ。

クリヤー用に関しては、正直ベース用と同じような感じで、

『これで行けるんか?』

とさえ思いました。

 

塗った感想ですが、

ジュピターと比べると、いい意味で足りない感がありました。

例えばジュピターの場合、全開で握るとかなり出るため

距離だったりガンスピードだったり、後は握りの調節をして

塗っていたんですが、ファーナーフォースの場合、

そこまで出ないため、いつも全開で行ける。

 

クルマに例えると、

コーナーを曲がる時にスピードが出すぎているので

ブレーキを踏むのか、それとももっとスピードを出せるので

アクセルを踏むのか。

 

ジュピターはブレーキを踏みながらで

ファイナーフォースはアクセルを踏みながら行く感じ。

 

なので、ファイナーフォースはいい意味で足りないので

全開で塗っていける。

ベースと違って圧膜なので、塗っていても肌の足りない感はなく、

コチラもチューリップ型という事もあり、あまり拡散せずに

しっかり乗る。

 

全開で塗っても、

『ハイ、ここ塗りました!』

というズルズルの肌にはならず、

スカッとした良い肌に仕上がる。

 

今までと違い、余裕を持って全開で塗れて

しかも綺麗に仕上がるので、とても塗りやすかったです。

 

 

クリヤー用Tの感想

・良い意味で『足りない感』があるガン

・全開で塗れて、綺麗に仕上がる

・塗りに余裕が出来る

 

ゆっくり出るから分かることがある

僕の愛用のデビルビスのガンの特徴は

『高出力』です。

 

握れば握っただけ塗料が出て、

広範囲もストレスなく塗ることが出来る。

 

そして、何よりよく出るガンは塗ってて気持ちいい。

デビを使う人の多くは、こう答えると思います。

 

それに比べてファイナーフォースは、あまり出ない。

正直比べるまでもないくらいです。

 

なので、デビのガンと同じような吐出を求めて使うと、

当然でないし、気持ち良さもない。

おまけに思ったように塗れない。

 

これが僕が前評判で聞いたファイナーフォースが

叩かれている理由です。

叩かれているというか、批判派の意見ですね。

 

ですがそれは当然なんですよね。

だって違うガンだから。

 

メーカーが違い、ガンの性格も違うのに

同じ効果を求めたって、そら無理ってもんですよ。

 

このガンにはこのガンの塗り方があるんですよね。

だから、自分の塗り方が決まってて

それ以外のやり方は嫌だとか、出来ないという人には

塗りにくいと感じるかもしれません。

 

でも、そうではなく

ガンの特徴をよく理解し、

それに合った塗り方が出来るのなら

このガンは絶対あなたの助けになります。

 

よく隠蔽し、ムラになりにくくボカしやすい。

垂れる心配もなく、余裕を持って全開で塗れる。

 

ブレーキを踏みながら塗るのではなく、

アクセル全開で塗れるガン。

 

吐出が緩やかで、ガンスピードも少し遅くなる。

でもそのおかげで、

冷静に塗ることが出来、ココロにも余裕が生まれるので

ミスも減らすことが出来る。

 

ファイナーフォースは、そういう特徴を持ったガンだと思います。

 

 

あとがき

ファイナーフォースは、僕が聞いた前評判は最悪で、

とはいえ褒める人もいたりと、結構賛否が分かれていました。

 

でも使ってみたらいい所しかなく、

やっぱり人の意見はその人の感想が入るので

自分で使ってみないと分かりませんよね。

 

僕の場合はルナと変わらないくらいの感覚で塗れたし、

何なら塗っている最中の違和感はゼロでした。

 

実際、これだけ性格の違うガンなら

違和感が出そうなもんですけどね。

出も全くなかった。

 

もしかしたら、僕のベストのガンはこのガンかもですね。

それくらいいいガンでした。

 

皆さんももし興味があれば

デモ機で借りて使う事をお勧めします。

ホント、良いガンですよ。

 

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